大事なストレス
from:院長 高島
人間の能力は筋力と同じで、ストレスが強ければ、成長度合いも早くなります。
そして筋力と同じように、ストレスが強すぎると、ダメになってしまうケースもあります。
なので、環境からくるストレスの強さと当人のストレス耐性や仕事の技能レベルのバランスによって、そこが当人にとって良い場所なのか良くない場所なのかってのが決まります。
誰にとっても良い環境と悪い環境など存在せず、自分との相性によって、環境は良くもなり悪くもなるということです。
例えば、私が勤務医だった時、勤務先の歯科医院はとても患者さんが多いクリニックで、歯科医師一人でチェア3列を診療している時もありました。
多くの同僚はそのことを不満に思っていて退職する人があとを絶たなかったのですが、私はその歯科医院で修行したからこそ今の自分があると思っています。
当時のクリニックは、私も含めてスタッフにとって間違いなく大変な環境でしたが、その環境が必ずしも悪いとは限らないわけです。
つまり、そのような環境は、人によっては成長できる環境だったりするわけです。
逆に、たくさんの優秀で優しい同僚に囲まれて、自分は人並み程度に頑張れば良い環境であれば、私の当時の勤務先と比べると仕事は楽だと言えます。
しかし、そんな環境が必ずしも良いとは限らないわけです。
もうわかると思いますが、この状況は人によっては、これは「停滞」の環境となり成長が止まってしまうかもしれません。
私はトレーニングジムに通っているのでよく筋トレをするのですが、さっきまでの話は重いダンベル持った方が筋トレになるのと一緒で、どこからが重いダンベルでどこからが軽いダンベルという基準などなく、今の自分にとって、適正な重さのダンベルはどれなのか?という話になります。
20Kgのダンベルを持つと腕が折れる人もいれば、それによって筋力が増強される人もいるわけです。
ポイントは、成長するためには常に自分が持つのに負荷(ストレス)を感じるくらいのダンベルを持って、筋肉に負荷をかけなければいけないわけです。
そして、何度も言うように負荷(ストレス)だけでは、筋肉は壊れてしまいます。
負荷の他に必要なのは、休息と栄養摂取です。
仕事でも同じく、休息が必要です。
延々と仕事を続けている人と適度に休息を取る人では、休息を取る人の方が全体的なパフォーマンスは高いという結果も出ています。
だから休息も大事です。
そして、仕事にとっての栄養摂取は、
「知識」
の習得です。
つまり、学習をしなければ、同じことを繰り返すことしかできませんから成長はできません。
インプットがなければ良いアウトプットはできません。
成長するためには、常に学習をして新しい知識や技術を身につけることを心がけていないと、ずっと同じ問題に対して同じ対応をし続けることになってしまいます。
負荷と休息と学習
これが成長のために欠かせないポイントです。
「今の職場は忙しいから、もっとのんびりした職場で働きたい」
という理由で転職をしてしまうと、もしかしたら今後の成長は見込めないかもしれません。