私たちが目指すもの

診療現場における
「5つの基本方針(ベーシックス)」について

  1. 患者様
  2. 術者
  3. 準備
  4. 片付け
  5. 自分


私たちは医療の現場で多くの患者様の診療にあたっています。その中で、瞬間的に物事を判断しなければならない場面があります。

例えば、目の前の患者様の治療をしているとき、少し視野を広げると、医院の中では

  • 隣のチェアでは治療が長引いて、待たされている患者様が怒っている。
  • 患者様が予約の時間に遅れ、全体のスケジュールが崩れ始めている。
  • 片付けが追いつかず、診療に使う器具が足りなくなってきている。
  • 小さなお子さんが、お母さんを探して診療室をウロウロしている。
  • 受付は電話対応に追われ、お会計の行列ができてしまっている。

など、、、いろいろな問題が同時に起こっていることに気づきます。

こうしたとき、あなたなら何から手を付けるでしょうか?もちろん、一人で一気に解決できるわけではないので、「優先順位」をつけて対処していく必要があります。

クリニックによっては、スタッフの全ての行動をマニュアル化しようとすることもあるようですが、私たちはこれが良い方法だとは思いません。

それは現実的に不可能だと思いますし、いつまでも未知の事態に対応する一人ひとりの対応力が育たないからです。なにより、ルールが増えることは窮屈ですよね。

だからこそ、私たちは診療室の「優先順位」を共通認識として大事にしています。細かな一人ひとりがこの優先順位に従って考え・行動をします。

ピンチのとき、人がどんな行動をとるかは、その人が普段からどのような思考をしているかによって決まります。

ですから、ベーシックスを実現するよう、日ごろから心がけて行動している人とそうでない人とでは、「いざ」というときの対応力に大きな差が生まれます。

診療現場での優先順位

1.患者様:まずは、来院された患者様の対応をすること
2.術者:次に、治療を安全かつ円滑に進め、患者様をお待たせしないようフォローしあうこと
3.準備:予約患者様の治療が時間内に行われるよう準備をすること
4.片付け:準備・片付けは状況に応じて臨機応変な判断が必要ですが「本当に今やるべきか?」どうかを考えて行動すること
5.自分:一連を確認した後、自分の担当する業務を行うこと

ここに上げた5つは、どのような環境であってもあなたにとって「ベーシックス(基礎)」になる部分です。これは、あなたがこの先、医療の現場で、誰に指示されなくても、自分で考えて主体的に行動できる人材になるための行動指針であると考えます。