違う意見を持っている人と対立した時に思うこと
from:院長 高島
先日の定例幹部ミーティングで思ったこと。
みんな相変わらずやる気が一杯なんだけど、受付部門と歯科衛生士部門で少しだけ意見の違いがあった。
最終的にはいつものように笑顔で話し合いは終わったんだけど、今日はその時に思ったことを書きたい。
それは、
「その人には、その人の立場とその人の役割、そして、その人の仕事の目的がある」
ということ。
同じ職場で働いていたとしても、その人の立場、役割、仕事の目的は、人それぞれによって違う。
言われてみたら当たり前だと思うんだけど、意見が対立した時には当たり前だとはなかなか思えない。
違う部門や違う役割の人同士が衝突したり理解できなかったりするのは、以前のブログでも書いたんだけど、結局のところ、自分を理解してもらおうとしていて相手を理解しようとしていない事が原因であるケースが多い。
そして、そういった立場や役割の違う相手を理解するために重要なのは、
「大きく見れば同じ目的(患者さんに最高の医療を提供する)を持っている」
という事をまずは理解することだと思う。
誰も職場を潰したいなんて思っていない、
誰も自分の職場を悪くしたいなんて思っていない、
誰もが全員が、最高の医療を提供したいと思っている。
つまり、クリニック全体では同じベクトルに向かっている。
大きな方向性は同じなのに、これが部門ごとや個人ごとになると若干違ってくることがある。
大きな目的を達成するためでも、部門ごとや個人ごとでは担う役割は違う。
そして、各部門、各自で最大限の努力をしようとする。
例えば、そのような時のベクトルは、個人別を見ると真上に向かっているベクトルの人もいれば、右横に向かっているベクトルの人もいる。
二人とも右上には向かっているけど、角度は相当違っている。
こうなるとお互いが理解できないことが時々起こる。
お互いが自分の価値観、役割などを相手に押し付けようとして衝突が起こる。
でも、クリニック全体で見ると向かっているベクトルは同じ。
自分のまわりしか見えず、全体が見えない人は、こういうところで人間関係にストレスを感じてしまう。
幹部に近づけば近づくほど、部分の最適化と全体の最適化は違うことがよく分かる。
場合によっては、部分のパフォーマンスを最大限良くすることが全体のパフォーマンスの向上に必ずしも繋がらない事もある。
それを理解した上で、誰かと意見が対立した時は、
誰も職場を潰したいなんて思っていない、
誰も自分の職場を悪くしたいなんて思っていない、
誰もが全員が、最高の医療を提供したいと思っている。
つまり、クリニック全体では同じベクトルに向かっている。
ということを思い出すだけで、相手を理解する気持ちになれる。
それによって自分自身のストレスも軽減される。
人間関係は考え方次第。捉え方次第。